寛容な国民性 オランダ

                   テレビのニュースを見ていると、激しく降る雨の所ばかりが映し出され今にもこちらでも・・・と錯覚に陥る。けさも6時のニュースを見て、早速グラウンドゴルフ中止の連絡網。今にも降り出しそうだが、なかなか落ちてこない。これで、よかったかなと心配事多き、このごろの天気だ。


花木の少ない夏バージョンのウォキングコースにある畑のフェンス沿いに、この時季になると華やかさが目立つ低木が1本だけある。銀梅花だ。梅の花に似ていて、花色の「白」を「銀色」に例えたところから「銀梅花」になったらしい。夏木立の深い緑の中で銀色に輝き、おまけに葉っぱの甘い香りのおまけまでついてなかなかの花だ。



先日の土曜日、学習センターで生涯学習講座の愛知教育大学との連携公開講座が開かれた。「特命全権大使のみたオランダの現在」。講師は同大学の伊藤教授。1871年岩倉具視を全権大使とする遣米欧使節団が旅立った。彼らが見たオランダの風景と現在を比べながら、オランダの風土や国民性についての話だった。


大学の講義のような退屈なものであったが、オランダの国民の何事にも「寛容」。この国民性に特に印象づけられた。


● マリファナ合法、同性婚合法、売春合法
これらを全面禁止にすると地下にもぐり、却って社会が混乱すると云う発想らしい。麻薬でいえば、ソフトなマリファナに対して寛容な分、ハードドラッグには厳しい。売春を国の管理下で合法化したことで、性感染症の感染率が低下、従事する女性たちの保護の充実が実現してこの制度を評価する声が高いという。


● 幕府の布教活動禁止に応じたオランダ
鎖国時代、西洋で唯一国交があった国オランダ。キリスト教の布教活動禁止という幕府の条件に欧州諸国で唯一寛容に応じた。その寛容さで海外からの移民を多く受け入れ、人口の約20%が移民だそうだ。