まちなかの過疎化


「梅雨明け十日」と云って、梅雨明け後10日間くらいは天気が安定して雨が降らないと云われているが、梅雨明けの早かった今年はどうも様子が違うようだ。8日に梅雨明けで、4〜5日は安定した天気が続いたが、その後はぐずついた天気ばかり。今夜からあすにかけては雨模様の予報だ。


曇り空でまだ薄暗さが残る早朝の三好丘丘陵地、普段めったに通らない東名高速沿いの地域に足を踏み入れたら石ころの多い荒れ地の中にソバ畑。白いソバの花が咲き乱れていた。ソバはやせた土地、寒冷地、乾燥して水の便の悪い土地でも容易に生育するらしい。開拓でこの地に入植された方たちは、当初もっと大々的にソバの栽培をされたのではないだろうか?


ハート形の葉、白い花から入植された方たちの熱い思いが伝わってくるようだ。「ソバはまだ  花でもてなす  三好丘」 現代の松尾芭蕉 



きょう17日は京都祇園祭のハイライト山鉾巡行の日だ。祇園まつりといえば、郷里多治見でもこの時季に行われ、商店街がささ竹に吊るされた赤い提灯で埋め尽くされたものだ。中学・高校時代は、この時期がちょうど期末試験。華やかな提灯と人出でごった返す外の様子をチラチラと眺めながら試験勉強をしたことが思い出される。


7月12日付の同級生の主宰する多治見のコミュニティー紙が伝えていた。まちなかの過疎化は深刻で、各町内で行われてきた祇園まつりや秋葉様ができなくなっていると。考えてみれば、実家も含めて今やシャッター通りやら、商店がマンションに建て替えられている。祭りが出来るわけがない。


同紙はさらに言及して、動けない年寄りばかりになりつつある町内会組織に出来ない仕事を当たり前のように押し付ける行政側のやり方の見直しを迫っていた。これは、決して他所事ではない。わが町内会でも5年後には自分に2回目の役員がまわってくる。後期高齢者のジジババで役目を果たせるか?ウチのようなケースはわが地域の随所で出て来ることだ。多治見で抱える問題もみよしのそれも根は同じだ。