夢の対決


久しぶりの朝から抜けるような夏空。夏空が戻った感じだ。丘陵地の柿畑ではどこも青い柿が鈴なりの状態だというのに、早生のウチの柿の木には一つも実がなってない。去年の秋に素人が思い切ってバッサリと剪定をしたしっぺ返しが来たのに違いない。


その代り今年はいつになくブドウがたわわに実っている。と云っても10数年前にフェンス沿いに1本の苗を植えただけのことだから、知れたことだ。育てる気もないものだから、苗を植えてこの方一度も実を収穫したことがなかった。それが、今年になったら・・・。諦めたころに、突然子宝を授かったようなものだ。早速、袋を買って来て袋かぶせだ。



きょうからプロ野球オールスター戦が始まった。誰もが見たいと思う夢の対決、夢の球宴。オールスター戦からそんなときめきが薄れて来た。自分より上の世代では東京六大学野球立教のエース杉浦忠、4番バッター長嶋茂雄が南海杉浦、巨人長嶋としての対決はオールスター戦ならではの対決で見ものだった。下の世代ではPL学園の桑田、清原が巨人桑田、西武清原として後世に残る対決だった。


60年余りにわたるプロ野球ファンのクマさんも、ここ数年オールスター戦をテレビで見たことがない。興味が薄れたのだ。セ・パ交流戦から時をおかずして行われるという間の悪さだ。今年で云えば阪神藤波対日ハム大谷という夢の対決が交流戦で既に行われ、オールスター戦では二番煎じ、三番煎じなのだ。 


だから、交流戦はやめろというのではない。交流戦のなかった時代には、セ・パの代表的選手の対決がオールスター戦の「売り」のひとつだった。「売り」のひとつがなくなれば、それに代わる「売り」を考えるのがプロ野球機構側の仕事ではないだろうか?