保守点検作業


8月に入って日の出が5時台、日没が6時台になり暦の上では季節の移ろいが着実に進んでいることが何となくわかる。実態はどうか?朝からぎらぎらと強い日差しが降り注ぎ、昨日までのような湿気もなく、この時期らしいからっとした典型的な真夏の天気になった。 この関係、アベノミクスによる経済指標と我々生活者の量況感のギャップに似ている。


ぎらぎらと降り注ぐ強い日差しにも、紅色が色あせることもなく秋まで咲き続けることからの名誉名称だろう。「千日紅」。三好丘丘陵地の畑の中でケイトウと共に殺風景な風情に鮮やかな彩を添えている。


「幻の貨物新幹線」本気だった。こんな見出しが先日の中日新聞に載っていた。へぇ〜、来年で開業半世紀ともなれば、こんなことが新聞の大きな見出しになることかなぁ〜と一瞬思った。というのは、新幹線が開業した昭和39年前後ちょっとした鉄道ファンなら大抵知っていることだったのだ。


その構想と云うのは、東京ー大阪間を旅客新幹線が3時間で結び、旅客営業終了後の夜間に貨物新幹線が5時間半で結ぶというものだった。この構想が立ち消えになったのは、新聞では世界銀行から融資を受ける際インフレで建設費が膨れ上がり貨物構想は断念させられたとなっていた。


自分が誰かから聞いた話や本で読んだ知識では、旅客輸送が想定以上に多く貨物輸送までしていると夜間の保守点検作業ができなくなるからということだった。


今、東京で地下鉄24時間営業構想が取り沙汰されている。既に24時間営業をしているニューヨークと決定的に違う点はこちらは複々線(交互に使って保守点検)、東京は複線ということ。東京も24時間営業には複々線が必要になってくる。保守点検作業は必要不可欠。


人間ともすれば「表の顔」だけで物事を判断しがちだ。安全は何にも増して優先されるべきものとしての「裏の顔」があってこそ「表の顔」が生きてくることを忘れてはなるまい。