倍返しだ!


週末は相も変らぬ猛暑日続き。 山梨と高知では最高気温40度以上を2日続けて観測とか。御身大切とばかりに週末は朝のウォーキング以外は一歩も外出せず。


丘陵地の畑で今年も直径が15cm以上はある純白のチョウセンアサガオの花が昇りかかった朝日に光り輝いている。去年の今頃初めて見つけ、名前がわからず多治見の夕顔の君に教えてもらった花だ。畑の牛糞の山の傍らで咲いているのは、何となく場違いの感じがするほどの上品さがある。


去年のクマさんの日記を引っ張り出して思い出した。このチョウセンアサガオは花の上品さに似合わず相当なくせ者なのだ。薬用植物であると同時に毒性植物でもある。薬用の代表例は江戸時代の医学者華岡青洲がこの薬草の主成分から精製した麻酔薬で日本で最初の全身麻酔をして乳がんの手術をした。「キチガイナスビ」といった別名を持つように毒性の代表例がある。オウム真理教が信者を洗脳、自白させるための薬物原料にこの薬草を使った。チョウセンは特定の地域を表すものではなく、単に海外から入ってきたものの意味とされる。



「やられたらやり返す、倍返しだ」このフレーズが今年の流行語大賞にノミネートされると云われるほどの話題のテレビドラマ「半沢直樹」がブームになっているそうだ。話のネタにときのう見た。


ドラマは、バブル末期に大手銀行に入社した主人公半沢直樹が、5億円の融資事故の全責任を上司に押し付けられ、その不条理に不屈の根性で立ち向かうというストーリー。


主人公の心理が単純なプラス思考でなく「やられたらやりかえす」という一種屈折した心理で就職難やリストラといった閉塞感に苦しむ人たちに共感を呼んだというのがまともな見方だろう。一種屈折した心の持ち主のクマさんは現代版水戸黄門と見た。