先の戦争、相手は韓国


猛暑日が10日以上も続いていると云っても、盆過ぎの週末辺りともなれば朝晩に吹く風には心なしか秋の気配が感じられる。甲子園の高校野球が終われば、なお一層のことだろう。今週の金曜23日はもう二十四節気の「処暑」、暦の上では暑さも落ち着く頃だ。


愛知牧場のヒマワリ畑が、もうまばらにしか咲いてない状態というのに、ここ三好丘丘陵地で例年とは違って今年唯一見られるヒマワり畑がやっと盛りを迎えた。花の状態を見ると、今年作付けしたものではなく去年の種が落ちてそのまま咲いていると云った感じだ。やせっぽちのものばかりだ。



先週の終戦記念日を挟んで新聞、テレビは「戦争」に関する特集を色々と組んでいた。「終戦(戦争)ジャーナリズム」と云ったところか。何の番組か忘れたが、20代の男のタレントが学校では縄文弥生時代のことは詳しく習ったが、大正・昭和時代のことはあまり習った記憶がないと語っていた。そんな、バカなと思っていたら、それを裏付けるような記事が18日の日経朝刊にあった。


社会学者が17〜20歳の少女5人に先の戦争をどう理解しているか試験をした。戦った相手は「韓国」、終戦の年は1038年と珍回答が相次いだそうだ。学校に問題が多いことがわかったという。縄文弥生は詳しく、中世から急ぎはじめ、現代史はプリントを配り終了。そんな授業を小中高と3回繰り返す。彼女らは古代史には詳しいという。


これは自分にも当てはまるが、試験前に年号を覚え、終われば忘れる。戦争も条約も、名前に覚えはあっても順番はあいまいになる。いま我々が生きるこの社会と歴史上の出来事は、どう関係しているかなどと工夫を凝らした教え方を先生方に期待したい。それを怠ると、無関心か、映画やゲーム中で捉えた勇ましさだけで戦争をイメージする若者が増えてゆく。