はだしのゲンから見えてくるもの


底が抜けたような雨が降る所があれば、水不足に悩む地域もある所が連日報じられたこの週末、みよしではいいお湿りと文字通りの「処暑」のプレゼント。犬の散歩を兼ねた早朝ウォーキング。「秋きぬと  目にはさやかに  見えねども  風の音にぞ  おどろかれぬる」藤原敏行のこの歌が自然と頭をかすめるほどの肌で感じる秋の気配だ。


ラジオ深夜便、8月26日きょうの誕生日の花はケイトウと伝えていた。これなら、ウチにもある。高さ1m半くらい。燃え盛る炎を彷彿とさせる。いかにも猛暑に似つかわしい。その形が鶏のトサカに似ていることからのネーミングだろう。



漫画「はだしのゲン」の閲覧について教育委員会が指示を出したり、そのことに文科大臣がコメントしたりして半ば社会問題化しているような雰囲気だ。自分は読んだこともない。たかが、漫画の本で何を騒いでいるのかと大して気にも留めていなかった。原爆の悲惨さを後世に伝える意味では漫画だろうと、手記や体験記、映画、絵画なんだっていいのでは・・・・。そんな気持ちだった。


それでもちょっと気にかかったのでネットで調べてみた。40年前漫画週刊誌「少年ジャンプ」で連載開始。連載が打ち切られると共産党系雑誌に、そこも打ち切られると日教組系雑誌に掲載された。内容も日本軍の蛮行や反天皇制が随分と盛り込まれているという。「平和教育」の美名のもとで図書室や、教室に置かれたのだろう。松江の教育委員会が動き出したのは当然のことだろう。むしろ、遅すぎた。


教育委員会が動き出したことを「言論弾圧」というマスコミや団体もあるだろう。民主主義の国だから色々な意見が出て当然だ。ただ、この「はだしのゲン」だけを特別扱いにするマスコミや教師には何か特別な意図があるに違いない。物事を斜めに構えて見る癖のクマさん的思考では、反日教育が激しい隣の国々に止めてくれと云えたものでない。日本が自ら反日教育をしているのではないか。こんな風に見えてくる。