ヤブラン


週末の間に暦が一枚めくれた。照れば酷暑、降れば濁流の8月から炎天が似合った百日紅の花が心なしかくたびれて来る9月へだ。昔ラジオをよく聞いていた時分には、この時期1日1回はどこかの局でセプテンバーソングが流れていた。
(http://www.youtube.com/watch?v=B90ZsjHJyZ8)


この週末台風が消滅したのはいいが、まるで梅雨時のようにぐずついた日が続きしかも蒸し暑い日ばかりだった。ラジオ深夜便、きのう9月1日の誕生日の花はオシロイバナと伝えていた。8月の初めの日記にアップしたが、その際とは別の珍しい種類のオシロイバナをきのうのウォーキングの最中に見つけたので、改めてアップ。


夕化粧と別名があるように、夕方から咲き始め朝しぼむ。6時半を過ぎていたので営業終了後でちょっとわかりにくいが、1本の茎から黄色と赤の花が咲いている。夕方頃に活動する昆虫に多彩な色でひきつけるためのようだ。これを称して「色仕掛け」。語源はこれではないか?夜に活動する昆虫には、その香りでひきつけるそうだ。「色香」に迷わされる昆虫がさぞ多かろう。



先日の総務省の発表によると65歳以上の「老年人口」が今年の3月時点で3千万人を超えたという。かたや15〜64歳の「生産年齢人口」は8千万人の大台を割り込んでしまったという。年金を受け取る高齢者が急増しているのに、それを支える労働力は減るばかり。こういう少子高齢化のすさまじさを突きつけられると、ニッポンの危機の深さを改めて思い知らされる。


なにも「生産年齢」を64歳までに限ることもない。今までの固定観念を「打ち破らん」とイカン。庭にヤブランが咲き始めた。