女性安全対策カレッジ


好天に恵まれた火曜、水曜の2日間老人クラブのバス旅行。中国道から北上して京都府の北はずれ、日本海に面した丹後半島へ行った。左の写真の伊根の舟屋は2度目だが、途中立ち寄った出石そばで有名な出石やコウノトリの郷は初めてだったので日記に写真を残しておこう。


きょうの午後、名古屋で県警主催の「男性が学ぶ女性安全対策カレッジ」を受講。地域の自主防犯クラブで防犯の仕事に携わっている立場からすると何か参考になることがないかという思いから話を聞いてみた。というのも、地域の交番に寄せられる不審者情報のほとんどが女子中高生への性犯罪に結びつくようなもので、その数がこの半年間で20件。昨年の同時期は11件。こんな状況だからだ。



基調講演がいなべ総合病院の川村真奈美先生「医師から見た性犯罪被害の現状」。県警からの性犯罪被害の状況報告。ラジオパーソナリティー小島一宏氏の「男性のエチケット」と続いた。受講者300人くらい。企業、自治体、保護司などの受講者が多数。




● 性犯罪は「魂の殺人」と云われるように心身に深い傷を残す卑劣な犯罪。

● 昨年1年間で県内の性犯罪(強姦、強制わいせつ)発生件数は438件。今年は8月までで360件超。

● ある調査では性犯罪の届けられる率は13%。被害者の70%は誰にも相談しなかった。

● 強姦神話(被害者の落ち度を責める社会的偏見)やセカンドレイプ(家族、医師、警察、上司・同僚から根ほり葉ほり聞かれる)の風潮を払しょくして行く地道な啓蒙活動が必要。

● 一方で、男性が性犯罪という被害を理解し女性を守る意識を持つことが被害を防ぐ第1歩。

性犯罪と戦争のない社会は人類永遠のテーマであることを実感。