夫婦の気配り


台風一過真夏並みの青空が広がった。それもそのはず、10月に入って10日間のうち4日が真夏日とか。きのうは新潟県で史上初めての10月の猛暑日とか。こんな日が続くから夏の風物詩ほおずきを飾っていても季節外れを感じさせない。        


カミさんの知人が作ったものをいただいたものだ。赤いほおずきを 数日間 水につけ、表の赤い皮がやわらかくなったら、手で取り除く。繊維だけを残して中に布の実を入れた飾り物だ。なかなかユニークな飾り物だ。



三好ヶ丘駅前に市役所の支所と図書館、コンビニが併設されている施設がある。支所に用事があって訪れた際図書館に立ち寄ってみた。「夫婦は”気配り”で9割うまくいく」という本が目に留まった。ちょっと気づくだけで二人に世界はみるみる変わる。などとの触れ込みだ。パラパラと立ち読み。

妻が嫌だと感じること                          
1. 食事の時「いただきます」ともいわず、料理に関心も示さない
2. 妻が重い荷物を持っていても気づかない
3. 妻の体調が悪いのに手伝ってくれない            
               

夫が嫌だと感じること
1. 夫に命令する
2. 素直でない
3. 帰宅するやいなや不満をぶつけられる


妻が夫が嫌だと感じること、それぞれ10番まで列挙してあった。いまや、ハウツー本やマニュアル本が受けているようだが、夫婦関係までマニュアル本が出てくるということは「もの」や「情報」が豊かになるに比例して「こころ」が貧困になった証拠ではないだろうか。


妻・夫が掲げた嫌だと感じること、互いに「相手にわるい」と思いながらついつい・・・・だろう。要は「気配り」というブレーキがどれだけかけられるかだろう。この本にブレーキの後押しをしてもらうなんて恥を知れと言いたい。


金太郎飴みたいなマニュアル通りの夫婦の道でなく100組の夫婦があったら100通りの夫婦の道があり、それを自分達で切り開いてゆくのが夫婦の人生だろう。(ちょっと、優等生的でえぇかっこし過ぎかな!?)


OECDが、先進24カ国・地域の16〜56歳の男女を対象に実施した、「国際成人力調査」で、「読解力」とともに、「数的思考力」がトップだったことが報じられている。人間が最大の資源という国だ。結果が良いのに越したことはない。夫婦の道を切り開くポイントは、学校で習ったすべてを忘れた後に残る知恵が血肉となってその中に宿っているだろう。