外部委託


ブログの写真になるから雪景色の朝を半ば期待していたが、目覚めればウッドデッキの手すりにうっすらと霜がおりていた程度の朝だ。年の瀬、今年最後の日曜ともなれば、稜線上の道路で行き交う車も畑で野良仕事をする人の姿もなく益々寂寥感漂う枯野の風景だ。



いまや、”子づくりから軍隊まで”業務の外部委託は,時代の要請といえようか社会の隅々まで行き渡っている。来年は高校の学年同窓会の幹事が9年に一度の輪番で回ってくる。根っからの面倒くさがりやの上トシもとしだから外部委託を考えた。ネットで調べるとあるもんだ。「幹事不要。すべておまかせ、会場探し、案内状から司会進行まで」の触れ込みで幹事代行サービスをする会社があるのだ。


とはいえ、150万円の金銭を扱う、450人ほどの名簿の原稿を渡すとなるとそう簡単に任すわけには行かない。先般も実家が隣同士で小学校から大学まで同窓で物心のついた時からの知己I君と二人で代行サービスの責任者を呼んで面接をした上、委託することになった。


また、この10数年輪番制の幹事のクラスが手作りの催事をして楽しんできたが、今回は業者お任せで果たしてみんなの満足が得られるかが心配だ。これに対しては今年の同窓会の席上、来年度幹事の挨拶の中で「来年からは10年1日の如きの演出方法でなく70代は70代らしいやり方でする旨先手を打っておいた」。1年前のことは皆どうせ忘れてしまっているだろうが・・・。


お任せしたといっても心配は尽きないものだ。会社の仕事で部下に任せたが心配だからと自分が手を出せば部下が育たない。この同窓会の場合、心配だったら任せなければいいのではないか。自分で手を下せば面倒だからカネを払って任せたのだ。会社の場合も同窓会の場合も、信頼出来る者に育て、信頼出来る相手を選ぶことだ。