日流・韓流双方向交流


終日の雨。ウォーキングも休み。寒の内で冬枯れの野といっても、よくよく観察すれば冬に咲く花にめぐりあうものだ。きのうのウオーキングの際、雑木林で文字通り冬の樹木、「柊(ヒイラギ)」の花が咲いているのを見つけた。


葉は固くてギザギザ。さわると「ひいらぐ(疼く。ひりひり痛む)」ことから、「ひいらぎぎ(疼木)」となり 次第に「ひいらぎ」になったと云われる。その鋭いトゲによって邪気を払う木とされ、古くから庭に植える習慣があった。以前住んでいた家にはヒイラギが植えてあったが、ついぞ花の咲いたことを見たことがなかった。今回初めてその白い花が咲いているのを見た。


あざぶの丘の公園の池。水面を渡る風に震えながらネコヤナギの冬芽が春の来るのを待ち焦がれていた。




生涯学習講座が始まった。3回シリーズの韓国再発見〜美と心〜。講師は日本人と変わらないほど日本語達者な桜花学園大学教授ト・ウンジンさん(女性)。第1回目のきのうは韓国の音楽。同国の伝統音楽から近・現代音楽までの、時代に順応・抵抗してきた変遷をたどる内容。

クマの目
● 日本も韓国も伝統音楽のルーツ雅楽は中国で成立し,朝鮮,日本,ベトナムなどの王朝国家に伝えられそれぞれの国特有の音階とリズムを持つようになった。

● 民俗音楽の分野でも豊作祈願で踊りを伴う農民・農村音楽である点、商工業の発達と共に庶民の文化も社会風刺や暮らしに基づく内容となって行った点など日韓の共通点が多い。


● 日本の植民地時代に大衆音楽(トロット)の普及に日本はレコード会社、放送局をつくることなどで貢献している。


● 戦後米軍キャンプをまわるジャズ歌手の登場は日韓共通。労働運動、学生運動に根ざしたロシア民謡、フォークなどの民衆歌謡も共通。


歴史的にみれば両国が同じような変遷をたどり、大衆音楽の普及に力を貸して来たというのに、韓国では日本の大衆文化規制で、地上波テレビでの日本のドラマ、バラエティー番組の放映を規制している。反面、韓国ドラマやKーPOPが大量に入ってきている。


日流と韓流が双方向の交流を促進して行くことが現在の冷え切った日韓関係を改善して行く糸口になるのではないだろうか。考えが甘いかもしれないが、相手が頭を下げて来るまで待つよりは少しはましだと思うが。