嬉、老、 喝


● 嬉
久方ぶりのプラスの最低気温の朝。日中も安定した晴天。過ごしやすい陽気となった。そういえば、来週の火曜日が「立春」だ。もの云わぬ植物は正直だ。ウチの庭と遊歩道の境の継ぎ目の間からムスカリが顔を出した。石垣が防風壁となり昼間のぬくもりを逃がさない断熱壁となっているおかげで、成長も早いのだろう。寒の内といっても、春の気配がこんなところにたちこめている。なんとなく嬉しい気持ちになる。


● 老
8年前のきょう1月29日の日記の一節。「今年中に65歳になる人は誕生日前でも入会資格があるからと町内の老人クラブからの勧誘。何ぃー、オレが老人クラブ? そんなもん、ご隠居さんクラブや。オレは関係ない。」あれから8年。今では、老人クラブの紛れもない中堅会員。「老人クラブ」という名称には今でも抵抗がある。せめてシニアクラブなら、まだしも。




● 喝
間もなくソチの冬季五輪。冬の五輪のたびに思う。民族の祭典とは名ばかりで、どうみても欧州と北米の金持ちクラブの冬の運動会の気がしてならない。採点競技のフィギアスケートで黒人選手が白人選手に勝つことは不可能に近いのではないか。スキーで黒人選手がメダルを取ったら歴史的快挙と云われるだろう。


裸足で走っても金メダルの取れたマラソンとはちがって、世界レベルの選手になるには相当カネのかかるスポーツだ。人種問題と経済格差で民族の祭典がゆがめられている。喝だ。誰かが提唱していたように夏の五輪の内屋内競技の何種目かを冬に持ってきて民族の祭典の面目を保つような試みでもしたらどうだ。