伝言板


朝から雨。雨降りでもそれほど寒さを感じない。やっぱり春だ。きのうまでの日差しときょうの雨で万物の成長が一段と進むことだろう。まだ蕾の固い四つ池の桜、路傍のつくしにとっていいお湿りだ。


地域のグラウンドゴルフの世話役を仰せつかっているので会員30数名向けに毎月1回A4判の会報を出している。その会報上に「伝言板」の欄を設けて、対外試合の出場者募集などを文字通り伝言している。昔、駅にあったが今では「蚊帳」とか「火鉢」などと同じように死語となってしまい、ちょっとレトロな感じかなと思いながら「伝言板」というタイトルにした。



月曜の中日夕刊の1面にデカデカとした見出しでないか。「消える伝言板、名古屋地下鉄今月末で」と。伝言板はどっこい生きていた。全87駅のうち35駅にまだあるとのこと。それは知らなかった。「伝言板」と「たん壺」は駅からすっかり姿を消したと思っていた。JRも名鉄近鉄も平成に入って伝言板はやめているそうだ。


民営3社は株式会社であるゆえ株主に配当するために血のにじむような努力をしているのに比べ、親方日の丸でなくマルハチの公営の方の動きの鈍さはお話にならん。東海地区の携帯電話の人口普及率が98%というのに、今頃になってやっと「携帯電話の普及で役割を終えた」とのコメント。


35駅の伝言板を撤去したところで累積赤字の解消に対しては焼け石に水だということくらいわかっている。お役所仕事は一事が万事この調子だから歯がゆいのだ。