高遠桜



日の出の時刻が6時少し前のはずなのに6時を過ぎてもまだ薄暗い。カーテンを開けたら濃い霧だ。7時の四つ池の風景だ。対岸の家並みは全く見えない。車はライトをつけて走っている。8時になったら霧も晴れて柳の若芽が雨上がりで美しい。春を感じさせる明るい緑だ。

四つ池の周りのソメイヨシノの開花はあと2,3日だろう。毎日のウォーキングコース沿いにある高遠桜は満開だ。高さ4mほど樹齢は50年近いだろう。農家の庭に入ってゆくアプローチに1本だけデンと構えている。長野県から開拓で入植された際、故郷ゆかりの木として持ってこられた桜だと聞く。


長野県の高遠城址公園にあるあの有名な高遠桜と同種のタカトオコヒカンサクラだ。花はやや小ぶりの一重桜で、花の色は濃い紅色。枝が見えなくなるほどの花をつけている。 ソメイヨシノなんかに先駆けて咲きしかも風格あるだけにこの高遠桜は通りかかる人たちの目を楽しませている。