豊田高専の桜並木


桜の開花宣言があった先週だが、浮かれてばかりいられないような出来事も続出の先週。日曜の春の嵐で”締め”かと思いきや、花冷えのする週明けだ。そういえば、きのうは3月30日の日曜日。♪ フランシーヌの場合は  あまりにもおばかさんで始まるフォーク「フランシーヌの場合」、3月30日の日曜日 パリの朝に燃えた命ひとつ…と続く。ベトナム戦争に抗議しての焼身自殺だった。カラオケでこの歌を歌う人も最近はあまりいなくなってしまった。


浮かれていられないような出来事といえば、なぜかどれも「8」絡みだ。ロシアの力づくでのクリミヤ併合で、「G8」からロシアの締め出し。みんなの党渡辺代表の「8億円」借用問題の発覚。「消費税8%」実施のカウントダウンが始まり、マスコミが先駆け買いを煽り立てている。(自分もきょう車に給油してきた)



豊田の北部地区の桜の名所と云えば、豊田高専の「400m道路桜並木」と愛知少年院の「零戦特攻隊を偲ぶ桜」だ。どちらもウチから車で10分とかからない距離にある。給油に行ったついでに豊田高専に立ち寄った。


今年で創立50周年のこの学校だから桜並木も50年と年季の入った老大木ばかりだ。自分たちの手で植樹した20年そこそこの四つ池の周囲の桜とは貫禄が違う。枝でなく幹に花を咲かせている木を何本も目にした。学校から西山公園まで一直線に400mの桜並木だ。


「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」 (在原業平)彼の気持ちは桜が美しく咲いたら、散るのが心配になってしまう。この世の中に桜がまったくなければそんな心配もなく、のどかなものであるのだがといったところだろう。消費税があすから3%上がるのを控え、きょうになって車の給油やらプリンターのインクを買いに走っているおじさんには在原業平さんの気持ちはわからん。