春たけなわ


照ったり、降ったり、曇ったり、強風が吹いたりと目まぐるしく天気の変わる一日だった。いつものウォーキングの時間は幸いにも、昨夜からの雨上がりに春の日差しが光り輝くひとときだった。桃畑では桃の花が満開、四つ池の周囲では桜が満開、丘陵の菜の花畑でも満開、まさに「春たけなわ」だ。


桃の花と比べると色は控えめ、散るときの潔さはいかにも日本人好みの桜。それに引き替え桃は華やかだ。枝に沿ってびっしりと花をつけている。ひな祭りを桃の節句といい桃の花を添えるのは、女の子を華やかな女性に育ってほしいということの表れだろうか?


桃といえば中国故事に「桃源郷」があるように、桜の日本に対して桃の中国とイメージしがちだ。これは、クマさんだけの独断と偏見かもしれないが・・・。



春たけなわのこの時季、一面に広がる菜の花畑は壮観で代表的な春の風物詩だ。丘陵をアップダウンする毎日のウォーキングコースでは向かい側の菜の花畑のモザイク模様を眺めながら歩くとその日によって随分表情が違っている。けさのように雨上がりに強い日差しではいきいきと光り輝いている。


欧州旅行でバスの車中から見かける行けども行けども続く彼の地の菜の花畑とは一味違った、この地でのモザイク模様の菜の花畑もいかにも日本らしくていいではないか。



早朝、ラジオを聴いていたら「ワシモ族にならないための十ヶ条」とか、ナントかとやっていた。はじめのうち何のことやらわからなかった。「濡れ落ち葉」とか「粗大ゴミ」とか言われた時代にこの「ワシモ族」も同義語で流行ったそうだ。それは、知らなかった。妻が出かけようとすると夫が「わしも」といっていっしょになってついて行く。               

ワシは「ワシモ族」でなく「ワシハ族」でありたい。