メートル法


「春に3日の晴れはなし」というが、週の始まりの月曜からいい日が続く。これだけ日照りが続くとリビングストンデージの花が生き生きとしている。日が当たると一斉に大きく花開き、色とりどりでまばゆいほどだ。直径5〜6cmの花。蛇の目傘を開いたように中心部が濃く、コントラストもはっきりしている。華やかな印象だ。この時季の花壇に彩りを添えるのにもってこいだ。


華やかな印象と云えば、ウォーキングコースの排水溝沿いに50mほど続くムスカリロード。殺風景な畑の土手と排水溝の間にムスカリの濃いブルーとスイセンの白が見事なコントラストで華やかさを添えている。


カレンダーを見ていたら、あす4月11日はメートル法公布記念日とあった。ネット検索。大正11年改正「度量衡法」が公布され、法律によりメートル法を使用することが定められた。とあった。


考えてみれば、わが国に世界標準ともいえるメートル法が採用されて100年近くになる。ところが、米国はどうだ。テレビで米国のゴルフを見ていれば距離にヤードを使っている。(日本だってヤードを使っているからあまり大きなことはいえないが、自分がゴルフを始めた頃はメートル表示だった。)大リーグを見ていれば、ピッチャーの球速はマイルを使っている。ガソリンの量はガロン表示。


だからといって大国のエゴと目くじらをたてるほどのことでもないと思う。各国に固有の文化があり、無理に画一化することもないのではないだろう。「一升瓶」を「1.8L瓶」というのにあまり違和感を感じなくなったが、日常生活の中でも3.3平米よりも1坪の方が定着している。まして「六尺ふんどし」を「1.8mふんどし」なんて聞いたこともない。


永六輔さんも尺貫法の復権に尽力されていた。公的な制度や国際間の取引では一定なルールは当然必要だろう。通貨が国際統一できないように、何でもかんでもメートル法で国際統一は無理ではないか?100年前に国際社会にデビューほやほやの日本では世界の舞台に駆け上がるために必要だったかもしれないが。