木之本のまちなみ

こんなにいい日が続いて大丈夫かしらと心配になるほど好天続きだ。そんないい日和の一日バスツアー”北国街道散策の旅”で福井の敦賀、滋賀の木之本を訪ねた。金沢にいた昭和40年代、車での名古屋との行き来では北陸道の高速道路もなく国道8号線のお馴染みの通過場所だった。



その後敦賀は観光で何度も訪れたが、木之本は初めてだ。エアコンのない車でトンネルの多い8号線で渋滞するとトンネルの中ではたまったものではなかった。それを避けるため8号線をショートカットして木之本から越前今庄に出る北国街道をつかったことも何度かあった。


その当時の街並の記憶もまったくない。今訪れてみると、石畳の道路で整然と街並みが保存されて落ち着いた雰囲気の街だった。ボランティアガイドさんの案内で1時間ほど散策。北国街道の宿場町と1400年の歴史を持つ目の仏様として有名な木之本地蔵院の門前町の二つの顔があるまちだ。



NHK大河ドラマ軍師官兵衛」の主人公黒田官兵衛。この黒田家の発祥の地が木之本町黒田であり、官兵衛が秀吉と参陣した賤ヶ岳も木之本にある。いま、木之本は黒田官兵衛に沸いている。街中の大河ドラマ館ではドラマ出演者の衣裳展示や賤ヶ岳合戦のジオラマ紹介をやっている。

街中の菓子屋さんではこんな看板も掲げてある。




木之本駅前にあるレトロな感じの図書館と桜。みよしも日本海側の敦賀でさえ桜は散ってしまった。ここ、木之本はまだ満開だ。まちなかには縦横に融雪装置が敷設されている。それほど寒いところなのだ。


そういえば、雪道の運転の怖さを初体験したのは木之本の国道だった。両側田んぼの吹きさらしの中の凍結した国道で、ブレーキをかけると危険だからとギヤシフトしたが、それでも車は360度回転。幸い他車はいなかった。


カミさんのお義理でお伴してきたバスツアー。桜は見られたし、北陸時代を色々と思い出させてもらった。お義理でもイイネとしておこう。