北風と太陽


もったいないような快適な日が続く。冷たい北風が吹く時分はグラウンドゴルフの週2回の例会の参加者も毎回10数名だったのが、こんな陽気になると毎回20数名になる。「北風と太陽」の話でもないが、人を動かすにはやはり北風より太陽の方に軍配が上がる。


高校生になったばかりの勝みなみが、並み居るプロ相手に女子ゴルフツアーで先週優勝してしまった。アマが勝つことすら珍しいのに、ずばぬけた最年少記録を作った。こうした選手はプロのコーチについて厳しく鍛えられたかと思ったらそうではなく、おじいちゃんと一緒に練習場に通った”自然児”らしい。おじいちゃんが指導したのはグリップだけと云う。 型にはめない指導で素質を伸ばし大化けした15歳の少女だ。


ここにも「北風と太陽」のイソップ童話の教訓があったという思いだ。つまり、冷たく厳しい態度で人を動かそうとしても、かえって人は頑なになるが、暖かく優しい言葉を掛けたり、態度を示すことによって初めて人は自分から行動して、その才能を開花させる。勝みなみはそうした中のひとりではないだろうか。