母子草


きのうからの雨がけさになっても降り続いていた。お昼前には上がったが上空は一向に雲が切れてこない。あすからは5月、すがすがしい青空が待ち遠しい。


このところウォーキング中の農道の路傍でハハコグサ(母子草)がよく目につくようになった。何処にでも咲いている雑草だが、初夏のような陽を浴びて黄色が鮮やかに見えた。別に珍しくも何ともない花だが、こんな風に見える時は「御形(ゴギョウ)」の名で春の七草にランクインされている風格が漂っている。ハハコグサの名の由来は、葉や茎が白い綿毛に覆われている姿を、母親が子を包み込む様子にたとえた説など諸説あるらしい。




教師であり母親でもある埼玉県の女性が自身の勤務先の学校の入学式を欠席して自身の子どもの入学式に出席したことで論議を呼び尾木ママのブログが炎上していることを今月18日のクマさんの日記で取り上げた。そして、聖職者たれと主張した。


22日には朝日新聞のデジタル版でも取り上げた。「議論沸騰、割れる賛否」。ネットユーザーの意識調査では「問題だと思わない」が48%、「問題だと思う」が44%だったことを報じていた。28日には中日新聞も一面で扱っていた。埼玉県教委に寄せられる電話やメールが147件に達し教師を擁護する意見44%、批判23%、教育長への批判33%とのこと。


これでは、この先日本の教育が、日本の進む道が危ういと憂える反面、これが時の流れというものかと諦めの気持ちも交錯する複雑な心境だ。「どちらがいいとか悪いとかいうのではなく、難しい問題だ」とするその日のメイパパさんのコメントが正直なところかもしれない。


いずれにせよ、母の子を思う気持ちは人類不滅のテーマだ。「母子草」と云う題名の映画が50年以上昔にあった。植物のネーミングにまで登場する。職業倫理感は時の流れで変わっても母子の愛情は永遠に変わらないだろう。