新緑とナンジャモンジャ


広く晴れ渡り風薫る、すがすがしい天気だ。モミジの新緑が美しいこの時季に紅葉が隣り合わせにいる。新緑が美しいから紅葉の美しさを引き立たせている。逆に、紅葉が美しいから新緑の美しさを引き立たせてる。そして、澄んだ青空がまたこれらを引き立たせている。


豊田・藤岡の緑化センターでの季節の花めぐりの一風景だ。指導員の先生によると、紅葉しているのはイロハモミジの園芸品種ノムラモミジとのこと。毎年この時季に紅葉して秋にもまた紅葉するそうだ。昭和51年に開園したこのセンターの建設時から関わってこられた先生ですらこの美しさは初めてだと驚いておられたほどだ。



きょうの季節の花めぐりのテーマは「新緑とヒトツバタゴ」。今ちょうどヒトツバタゴの白い花が満開だ。この樹木、国内では長崎の対馬岐阜県東濃地方、愛知県に隔離分布する珍しい植物で愛知県では絶滅危惧種に指定されているそうだ。プロペラ型の白い花はすぐ散ってしまう。タイミングよくきょうはまだ満開だ。




この木の別名はナンジャモンジャ。由来は道路沿いにこの木があり、名前がわからなかったので「何の木じゃ?」とか呼ばれているうちにいつのまにか「なんじゃもんじゃ」になったそうだ。