リニア鉄道館

きのうに引き続き夏日を記録。蒸し暑ささえ感じる初夏の一日、老人クラブの日帰り研修旅行。名港の「リニア・鉄道館」、海洋博物館、アサヒビール名古屋工場をそれぞれ見学。「リニア・鉄道館」は初めてで、ここはもう一度一人だけでゆっくり見学したいと思った。



開業3年目になる。過去に活躍した蒸気機関車・電車、現在活躍中の新幹線、そして今後活躍するリニアモーターカーを展示。「過去、現在、未来」をうまく組み合わせた鉄道の歴史を物語るディスプレイと模型やパネル、実物を使って鉄道のしくみや歴史を体験できるのは鉄道博物館らしくていい。


子どもの頃あこがれた車両が展示されているのはうれしい。しかし、これらの車両はあくまでもJR東海の展示品だ。この地域に縁のない人たちには物足りないだろう。鉄道博物館といっても過去の展示車両も現在のそれも全国に新幹線網が張り巡らされている中で東海道だけのローカルだ。リニアに関してはグローバルなものと違和感を感じないでもない。



左の写真は歴代の東海道新幹線車両だ。白のボディーカラーは正直、真面目のイメージから乗客に安心感を与える意味ではいいかもしれない。それでは、乗客にあこがれとか夢をもたらすイメージとはあまりにもかけ離れている。JR九州の在来線では「ななつぼし」に代表されるように乗客に夢を抱かせる車両を投入している。


下の写真は4年前のパリ北駅に停車中のTGVだ。実にカラフルな車両ばかりだ。東海道新幹線のボディーカラーにも遊び心があってもいいのではないだろうか。安全が何にも優先される鉄道に”遊び心”とは何事かとお叱りを受けるかもしれない。新幹線技術を世界に売り込もうとしている昨今、それくらいのイメージ戦略も必要ではないか?