ヘッドライトが盗まれる


厚い雲が終日低く垂れ込めていた。日差しがない分きのうよりは暑さがしのげた。先週末辺りから庭のジャスミンの小花が咲き始め、異様な匂いが漂っている。ジャスミンは甘い香りとは云い難いが、中世欧州では貴族の女性が大事な客をもてなす際に部屋にまいたと云われるほどのものだ。


ジャスミンのもてなしの香りが効いたのかバラが咲き出した。そして、その取り巻きの虫どもが活躍をはじめた。バラの治安維持のためには消毒薬の散布をせざるをえない。ジャスミンの香りとまいた消毒薬の匂いのカクテルには参った、参った。頭がくらくらしそうになる。



まさか、こんなものが盗みの対象になっているとは・・・。防犯に携わっている者としてはまさに虚をつかれた感じだ。車の前照灯の盗難が多発しているそうだ。2.3日前の新聞にも載っていたし、県警からも情報メールが入っていた。


県警によると、1〜4月に県内で発生した車の部品ねらいの窃盗事件は1,505件。ナンバープレートの盗難が最も多いが、3月頃からはヘッドライトを狙う犯行が急増している。トヨタプリウスアルファード、ベルファイア、エスティマなどハイブリッド乗用車や高級ミニバンが多く被害に遭っている。被害品のヘッドライトはインターネットで転売されているケースが多いそうだ。


三好丘交番管内だけでも4月にカーナビ4台、ヘッドライト7台、ナンバープレート1枚の被害が出ている。同交番でも夜間パトロールの強化をはかっているが、「センサーライトや警報装置などをつけるなど自衛手段を取ると共に自宅の周囲や駐車場に異常がないか警戒を怠らないようににしてほしい」と話している。                            


「石川や 浜の真砂は 尽くるとも 世に盗人の 種は尽くまじ」これでは困るのだ。防犯のボランティアがヒマになるくらいでないと困るのだ。