藍ちゃんの兄貴


雷鳴をともなった昨夜からの雨は今朝になっても断続的に降り続いていた。それでも、天はウォーキングの時間だけはおとなしくしていてくれた。お昼頃には初夏の日差しが戻った。だが風が強い。


きょう21日は二十四節気の「小満」。陽気が良くなり、暑さも加わって、麦の穂が育ち、山野の草木が実をつけ始め、紅花が盛んに咲き乱れる頃だという。そういえば、庭のキウイの花も、八朔の花も4,5日前から咲き出し バラの消毒薬の匂いをかき消すほどの甘い香りを漂わせている。



1週間ほど前の中日新聞の「こちら編集委員室」というコラム欄にこんな記事が載っていた。日経リサーチによるブランド力調査によると、全国で栃木県が45位、群馬県46位、茨城県最下位。そこでこの3県にある宇都宮、水戸、前橋、高崎の4市長が立ち上がり、互いに協調して魅力や存在感を高めようと結束したという。


群馬県は富岡製糸工場の世界遺産登録が目前という好材料があるというものの、確かに東京の存在感が余りにも大きいので北関東は埋没しがちということは否めない。しかし、その壁を打ち破ってこそ名実ともに存在感のあるビッグネームになれるのではないだろうか。「沖縄の北関東、宮里優作」こそ、この壁を打ちやぶった男ではないだろうか。


名声をほしいままに世界に羽ばたく妹女子プロ宮里藍の存在が余りにも大きいので長兄聖志、次兄優作は男子プロの世界では藍ちゃんの兄貴としての人気だけが先行していた。優作はプロ転向して11年目の昨年のツアー最終戦JTカップで劇的なツアー初優勝、しかもメジャー大会でだ。そして今年のツアー初戦東建ホームメイトカップで2年またぎの連続優勝をやってのけた。藍ちゃんの兄貴の連覇ではなく優作の連覇だったのだ。


果たして、富岡製糸工場は世界遺産に登録されて第2の優作の起爆剤になれるだろうか?