ニュースの職人

このところ日の出の時間がめっきり早くなったと思っていたら、あす21日はもう夏至だ。日の出が4時38分だとか。この時季の早朝ウォーキングは実にすがすがしい。おまけに時間が有効に使える。けさなどウォーキングの後、家庭菜園でジャガイモの収穫。朝食がてらサッカー観戦だ。


メイちゃんパパさんのご宣託どおり、やはり世界の壁は厚い。延長戦もPK戦もしないで引き分けと云うルールだから仕方ないが同点の場合はレフリーによる「判定」とするルールだったら、きっと勝っていただろう。



丘陵の稜線上の畑のあちこちで”ねぎ坊主の親玉”みたいなものが林立している。アリウムだ。紫がかったピンク色のボールみたいな花だ。大きいものはソフトボール大のものもある。別名ハナネギともいうそうだ。


数年前、この花の名前がわからずガキ仲間のブログに名前を教えてくれと投稿したら、大学教授が教えてくれた。園芸で一般にアリウムというと花が美しく、花壇や切り花にして鑑賞する種の総称で、秋に球根を植えて春に花を楽しむ「秋植え球根植物」。ざっくり言うと、花のキレイなねぎ坊主。


学術的にはアリウムという植物群に属するものは700種ほどあってタマネギやニンニク、ラッキョ、ネギやワケギなどがその中に入る。アリウムとはニンニクの意味らしい。



昨夜名古屋金山の市民会館で「鳥越俊太郎氏講演会」があり聴きに行った。現役時代からこの種講演会を何十回と聴きに行っているがかつて経験したことのない異例なことがふたつあった。


一つ目。講演が始まっていきなり宮崎の民謡刈干切唄の独唱だ。彼はどの講演会の場合でも、原稿はなく、何を話すかも決めてないとのこと。ステージに上がって聴衆の層を見て話す内容を決めるとのこと。独唱はその見極めの時間のようだ。これも、「ニュースの職人」を自認する彼の真骨頂でないだろうか。


現場第一主義でニュースを仕入れて視聴者、購読者にわかりやすいように加工した商品として映像、記事を送り届ける職人。メディアはこれでなくてはいけないと熱っぽく語っていた。


二つ目。この講演会は某大手生保の主催。開演に先立ち、執行役員の肩書を持つ名古屋支社長がステージに上がって挨拶した。ステージのど真ん中にある演壇で挨拶するのだ。執行役員ともあろう者が、自分の立場がわからないのか。2千人の聴衆の大半がそう思ったのではないだろうか?鳥越氏は自分の行く場所がわからなくなったのか、それとも呆気にとられたのか、最後まで演壇に行くことはなかった。ステージの一番前に出て話をしていた。