燃料電池車と自動運転車


週末は悪天候の予報だった。土曜の朝には雨が上がり曇り空の一日だったが日曜は雲が多いものの青空もを覗かせた一日。きょうで2014年も半分が終わった。単純に云えばそういうことだけど、これを捻って云えば「六月のみそかは年のへそ」、へそは体の中心にあるからそういうらしい。大股で急ぐ歳月に「そんなに急いでどこに行く」と云いたくもなる。


10数日前にだだっ広いヒマワリ畑の中で1本だけ咲き始めたヒマワリの写真を撮った。そのヒマワり畑も、今ではウチのウッドデッキから眺めるとこんなにも咲いている。あしたからは7月のはずだ。何てったって、夏の代表花ヒマワりだからなぁ。花の形がギラギラと照りつける太陽を思わせるから。英語だってサンフラワーというから。やっぱり、夏の花だ。


ヒマワリの名前のごとく、本当に太陽の動きにつれて花がまわるかどうか?ネットで調べた。つぼみの間は名前の通り太陽を追尾して行くが、成長して花が咲いてからは東を向いたままになっているそうだ。



先週はクルマの企業城下町に暮らす者にとってはクルマの進化の行き着く先を示唆するような画期的なニュースが続いた。ひとつはトヨタの発表した燃料電池車を年度内に販売開始、しかも1台700万円と云うニュース。開発当初は1台1億円かかると云われていたこのFCV(燃料電池車)。夢の車と思っていたが、現実がもうそこまでやってきているのではないか。


水素補給スタンドの数の問題など課題はあるようだが、追随する日産やホンダによってそうした問題も解決を早めるのではないだろうか。そして、単なる移動手段としてのクルマという位置づけから災害時の電源としての利用価値などケルマとしての位置づけが変わって来る日もやがては来るだろう。



もうひとつは、米グーグルが独自に開発した自動運転車の試作車が公開されたと云うニュース。試作車は運転開始と終了のボタンがあるだけ。ハンドルもアクセルもブレーキもない。2020年の実用化をめざすという。


実用化されれば、人による無謀運転や不注意による事故が減る。高齢者なども出かけやすくなる。省エネにもなる。そして、「自動車に乗っている時間の有効利用」に劇的な変化が出てくる。想像するだけでもわくわくする。


FCVにせよ、自動運転車にせよ民間企業が競争を通じ省エネや事故や高齢化という社会課題の解決に取り組む。その結果が個々の企業だけでなく国の成長にもつながる。そういう時代なのだと改めて認識させられた。