DNA鑑定


きのう、おとといと比べると蒸し暑い一日。きょう7月2日は暦の上では半夏生。1年を四季ではなく24の季節に分ける季節の暦が二十四節気。その二十四節気だけでは表し切れないで季節の移ろいの部分を補充するために考え出されたのが雑節。この半夏生入梅や八十八夜が雑節にあたる。 半夏生は梅雨明けの目安となる時季のこと。(以上ネットより)


その半夏生のころハンゲショウの葉が美しくなる。今度の土曜の「季節の花めぐり」のテーマがこれだ。それは後回しにすることにして、登場したのが別名「夕化粧」と云われるオシロイバナだ。名の通り夕方から咲く。夕方頃に活動する昆虫に対しては、花の多彩な色で引きつけ、夜に活動する昆虫には、その香りで引きつける。まさに、「夜の女王」だ。


早朝ウォーキングしていると色香を漂わせて前夜からの営業が続いているような様子だ。先日は白いオシロイバナ、きょうは赤と黄に出会った。至る所で繁殖している。オシロイバナの由来は熟した黒いタネをつぶすとおしろいのような白い粉が出てくるところからのようだ。



「北」に拉致された横田めぐみさんが亡くなったと云って遺骨を差し出されたがDNA鑑定で別人のものだとわかった。「北」は日本のDNA鑑定の技術水準の高さを見くびっていたのだろう。多治見の同級生が主宰する週刊コミュニティー紙の先週号に同じく同級生の弁護士M君が「DNA鑑定と父子の関係」と題して一文を寄せていた。


妻が生んだ子が自分の子でないことを承知で20年以上育てた場合、20年も経ってから、父親が「あれは自分の子ではない」と云う親子不存在裁判をおこして勝てるかと云うと難しい問題がある。安定した「子供の福祉」を優先し長年継続した社会生活関係を尊重するか、「DNA鑑定」という血統によって判定するのか、裁判所の考え方は色々出てくることになる。と結んでいる。


遺骨が横田さんのものであるかどうか、シロ・クロの判定には「DNA鑑定」は冷徹なまでのジャッジをする。それが科学だ。ところが、親子不存在裁判のように互いに合い入れない科学の領域と人の心の領域が絡んでくると神の領域になるのではないだろうか?裁判官も人の子だ。色々な考え方が出てくるだろう。当たる裁判官によって運命が決まってしまう。これも不条理だ。裁判官のやっかいにならないようにすることが一番だ。