シャツの裾だし


台風一過、夏の日差しが戻った。吹き戻しの風があるだけ、まだ凌ぎやすい。畑に様子見に行くと、どこから種が飛んで来たのか、ちゃっかりと無断侵入している百日草が吹き戻しの風に頭を揺らしている。強い日照りと高温多湿を好む百日草には、今吹いている吹き戻しの風が似合いだ。秋台風のそれにはコスモスが似合うように。


初夏から晩秋まで長い間咲くので「百日草」この名前になったのだろう。本格的に梅雨明けとなれば同じように初夏から晩秋まで咲く「百日紅サルスベリ)」も咲き出すことだろう。何はともあれ、畑にも庭にも台風の被害が無くてほっとした。



40年以上ワイシャツにスーツで過ごし、カジュアルと云ってもゴルフの時は襟のあるシャツをズボンの中に入れて過ごしたおじさん族にはズボンの外だしがカジュアルの着こなしの時流と云っても少々抵抗がある。だらしないのだ。

                
きのうもカリヨンハウスに出かける時に迷った。シャツをズボンの外に出したら若い女性も参加しているだろう。”ダラしない”と思われはしないかとか・・・。そうかといって中に入れたら”おじさんっポイ”(実際におじさんだが)と思われはしないかとか・・・。


クールビズをきっかけにして今は裾だし前提のシャツと裾を入れる前提のシャツとではデザインそのものが異なっているようだ。時と場合を考えて着こなしをすることができるようになっているだろうが、裾だしにはどうもついて行けない。われらの年代にはそういう人が案外多いのではないだろうか。