トヨタの強さ


蒸し暑い夏が戻った。それでも日の出前後の涼しさはこの2.3日と変わりなかった。行き交う人との会話も「けさも涼しいですね」だった。そんなウォーキング中の路傍の草むらで夜の活動中と同じ状態のカラスウリの花を見つけた。何だか、トクした気分で嬉しくなり、この夏2度目のカラスウリの登場になってしまった。先刻アップしたものは、夜の活動を終えて萎えてしまった状態だからその価値はきょうアップしたものの半分以下だろう。



ウチの前にある歩道の植え込みにどこからか紛れ込んできたアメリデイゴ、今年も花が咲き始めた。いかにも夏の花といった色合いだ。

先日の土曜日の中日新聞一面トップに「世界一の工場観光目玉に」「HIS・トヨタ外国人誘客へ連携」の見出しが躍っていた。確かにパック旅行のコースにトヨタの工場見学を組み入れアジアからの誘客をはかることは画期的だ。旅行業の業界紙ならわかるが、果たして一般紙の一面トップで扱うようなことだろうか。


トヨタがそれまで外国人見学者に門戸を開いてなかったら別だがそんなことはない。トヨタ会館の年間来館者数は30万人と云われる。その内外国人の割合が3%でも1万人近くはあるだろう。どうみても、トヨタのお荷物だったラグーナ蒲郡を引き受けたHISに対する政治的配慮の記事の匂いがする。


20数年前、生産性本部の使節団として韓国の現代自動車の工場を見学したことがある。その前後にトヨタの堤工場も別の団体で見学したことがある。あまりにも大きい彼我の差にトヨタの強さを確信したことはいまだに忘れられない。かたや、整然としてゴミひとつ落ちてない構内、他方ではガラクタが所狭しと並び雑然としている。そして、協調主義と闘争主義の労使関係。


その現代自動車もカリスマ経営者の卓越したリーダーシップによって米国や新興国市場で「日本車キラー」と呼ばれ日本車のシェア―を脅かしてきた。しかし、ことここに至って海外生産移転が労組に阻まれ壁にぶち当たっている状態だと云われている。トヨタは強い。土曜日のトヨタ提灯記事からこんなことに思いをめぐらせた。