誇りたい日本の良さ


日本では”歩きたばこ”をする姿をめったに見かけなくなった。喫煙率の低下とマナーの向上だと思う。欧州では街頭での歩きたばこ、しかも若い女性の姿が実に多い。日独仏伊の喫煙率をネットで調べると22%のドイツから26%のフランスまでほとんど横並びだ。


日本人のマナーの良さは誇ってもいいと思う。欧州各国では移民として来ている連中がマナーの悪さに拍車をかけている一面があるのではないだろうか。特にイタリアでそれが目立った。喫煙マナーの問題もさることながら、落書き特に電車のボディーへの落書きが各国同じように見られ、気になって仕方なかった。



さすが、国際長距離列車にはそのような落書きは見られない。各国ともローカル列車や、沿線の壁などがひどい。ウィーンの街に落書きなど、およそ結び付けたくない光景だが、それが中心部から少し離れるだけで随所に見られる。落書き電車や壁の落書き、日本では考えられない光景だ。


以下は推測だが、日本だったら落書き電車などまず走らせないだろう。欧州各国ともあまりにも頻繁に落書きをされるから、消す作業が追いつかないのが現状だろう。本気になったら退治できると思うが・・・。



防犯関係のボランティアをしていて、ことあるごとに出てくる「割れ窓理論」が頭をよぎった。建物の窓が壊れているのを放置しておくと、無法状態の象徴となってやがてすべての窓が壊されて行く。つまり、軽い犯罪も徹底的に取り締まることで凶悪な犯罪も抑止できるという理論だ。


’90年代の後半、ジュリアーニ市長がこの理論を実践してニューヨークを安全な都市に蘇らせた。手始めに街や電車の落書き、未成年者の喫煙、万引き、違法駐車など軽犯罪を徹底的に取り締まったという。ニューヨークでできたことがパリ、ローマ、ミラノ、ベルリンでできないわけがないと思うが・・・。


”進歩的”と称する新聞のように、これが正義だと云わんばかりに日本を余りにも自虐的に見ないで、能天気なおじさんに云わせれば、歩きたばこをする人も見当たらない、落書き電車や街の壁も見当たらない、こんな日本にもっと誇りを持とう。