印象深い街ミラノ


パリリヨン駅からTGV9245で南下、リヨンを過ぎアルプスの西の端トリノを経ておよそ7時間でイタリアの第2の都市ミラノに着く。人口130万人。街は活気にあふれているようにみえる。来年の5月から10月まで万博が開かれるのだ。2005年は愛・地球博、2010年は上海万博、そして来年2015年がここミラノ。5年に1度の公式登録の万博なのだ。



フリータイムの日には地下鉄・バス・トラム共通24時間フリーチケット(4.5ユーロ)を使って市内を駆け巡った。街には「エキスポ」ののぼり旗や万国旗があふれている。有名なドゥオーモ(大聖堂)やスカラ座の歴史的建造物とデザインとファッションの発信地らしい近代的な建造物が混然一体となっている。                               



云いかえれば、ミラノは古代ローマ時代から初期キリスト教時代、ゴシック、ルネサンスなどの文化を残し、さらにはモードやファッションの流行の発信地などと云った多彩の顔を持った魅力ある街に写った。ミラノ中央駅の外観は博物館か美術館を思わせるような重厚な雰囲気だ。




日本人にミラノを身近に感じさせるようになったのは、イタリアプロサッカーリーグセリエAACミランで活躍する本田圭祐に負うところが大だろう。しかし、サッカーオンチの自分がACミラン(ミラノの英語読みがミラン)がミラノのチームだと知ったのは最近のことで孫に教えられてはじめてわかった。ミラノをホームタウンとするもうひとつのチームがインテル・ミラノだ。彼が、こちらのチームに所属していればすぐわかったのに・・・。


孫から本田のレプリカユニホームをオフィシャルグッズの店で買ってくるよう頼まれていた。団体ツアーでないから、その店を探すのに大した時間はかからなかった。スカラ座広場の一角にあった。


ミラノは去年の団体ツアーでも来て2度目だった。今回はフリータイムだから大げさに云えば、団体ツアーと違って無駄が多かったが街の息遣いまで感じ取れるような街中ウォッチングだったと云える。結果として歩けばそんなに時間もかからなかったのに、バスやトラムに乗って英語のできる人と話をしたり、街を歩いている人に道を尋ねたりして時間を浪費したのだ。


そんなことがあっても、古きよきものと斬新さが混在して活気あふれる街ミラノ、愛知万博からのつながりで親近感を覚えるミラノ、本田圭祐の加入でぐっと身近になったミラノ、今回の旅で一番印象深い街だ。ただ、写真が少ないのが残念だ。