無用の長物


きのうの雨も上がり冬型気圧配置。最高気温が一けた台の大体晴れ。典型的な冬の日だ。

                             

きのう流行語大賞のカキコをした。この大賞、今はどうなっているか知らないが、30年くらい前にスタートした時は自由国民社発行の「現代用語の基礎知識」に掲載された用語から投票でノミネートされていた。就職試験にも必要な本で学生時代からほとんど毎年買っていた。分厚い本で本箱を占領してしまうので適宜処分していた。きのうのカキコで思い出したので本箱を見たら、いま残っているのは85年版1冊だけだ。


パソコンを使うようになってまったく見向きもしなくなった。平凡社の国民百科事典とならんで「積んどく」だけの無用の長物となっている。「老い仕舞い」の一環として百科事典を処分することにした。公民館の図書として寄付しようとして申し出たが、この時代誰も見る者がいないと断られた。ブックオフに電話で問い合わせたら、無料でなら引き取りするとのこと。リサイクルに直行するより、ひょっとしたら誰かの役に立つかもしれないブックオフ行にした。


百科事典は長女が小学校高学年になったころ家族で使える事典として買った。以来30数年「積んどく」が続いている。引っ越しの都度無用の長物扱いをされてきた。当時から考えたらこのネット社会は信じられないくらい便利な社会を実現した。インフラが暮らしと考えを左右する見本みたいな事例といえるだろう。                 


とはいえ、その便利さももろ刃の剣で「コピペ」みたいなことをしていたら、それは悪弊だ。せめて、子どもたちも自分もウチにある百科事典を丸写しでもいいから活用していたら少しは記憶に残っていることもあるだろうに・・・・。無用の長物、百科事典だ。