急いては事をし損じる


今週は穏やかな晴天が続く。冬至も過ぎれば、三好丘丘陵地も野の草が枯れ、木々は葉を落としつくし荒涼とした風景になる。こんな荒涼たる風景の中、この時季は寒く暗くなるのが早いので、人は一層温もりや明かりを求める心が強くなるのだろう。


  
「空港から430km/hのリニアで上海へ」のキャッチコピーに惹かれて上海ツアーに行ったのは7年前07年の3月だつた。05年の愛知万博の時開通したリニモとは、当然のこととはいえ、まるでスピードが違っている。超高速運転を行う磁気浮上式鉄道で一般営業を行っている世界で唯一の路線なのだ。浦東空港上海市郊外の竜陽路駅の間、約30kmを7分で結んでいる。


このところ韓国社会は大韓航空の「ナッツリターン」事件に端を発し、財閥の国家支配構図やら過酷な受験戦争やら国の恥部が日本のワイドショウなどで丸裸にされている。そんな中、きょうの産経新聞電子版が追い打ちをかけるように「いまだに開業できぬ韓国リニアの無残」を報じていた。



韓国・仁川空港〜龍遊(ヨンユ)間の6.1キロを結ぶ韓国リニア(仁川空港マグレブ)は、最高時速110キロの都市型磁気浮上式鉄道。日本で05年の愛知万博にあわせて営業運転を開始したリニモと同じ仕組みだ。日本ではスムーズに開通した都市型リニアだが、韓国リニアは“純国産”にこだわったためか、12年の完成から2年あまりたってもトラブルが続き、開業は見送られたままだ。自国内でも冷ややかな声が出始めている。


朝の連ドラ「マッサン」、今週のタイトルは「急いては事を仕損じる」。韓国の皆さん、おわかりかな?