カキコ初め


雨降りの2015年の始動。家の前の自動車の往来も活気づいてきた。クマさんの活動も始まった。4日が麻雀の初打ち、5日が公民館の初当番、6日のグラウンドゴルフの初打ちは雨キャンだがクマさんの日記のカキコ初めだ。


世間ではきのう5日が大抵は仕事始めだ。ここ企業城下町は「殿」のご意向により6日が仕事始めで、きょうになってやっと活気が出てきた。部外者のクマさんが「殿」のご意向を推察するに、色々と事情があってのことは十分わかるが、要は世間と同じことをやっていたら世間並の結果しか出ない。日本のいや世界のリーディングカンパニーとしての矜持を保つためには、「勤労感謝の日」も「天皇誕生日」も関係なく効率第一を貫かなければならないということだろう。


きょう6日は二十四節気のひとつ「小寒」、そして寒の入りだ。きょうから節分までの約30日間が、いわゆる「寒の内」だ。寒の内でも1月20日の「大寒」から立春までの半月間が1年中で最も寒い時期だ。その「小寒」の前日の5日は陽光も風も穏やかでニュースでは3月初旬の陽気だといっていたほどだった。そんな冬枯れの野に、陽光が照り映えるさまを表す枕詞「あかねさす」がぴったりの茜(あかね)色したクチナシの実が見事だった。




一昔前だったら、おせち料理の栗きんとんの着色材として重宝され11月下旬から12月上旬に収穫されていたが、今では見向きもされないようだ。三好丘丘陵地の畑の土手で茜色したクチナシの実が鈴なりの状態だ。初夏に咲くクチナシの花、八重には実がつかないが一重のものには実がつくそうだ。



寒という言葉そのものにも厳しい響きがあり、何となく緊張と忍耐を自覚する。寒稽古とか寒修行をするのもそのせいだろう。子供の頃、柔道をやっていた友達が朝、暗いうちに起きて寒稽古をしていたのを思い出す。また、夜にお坊さんが太鼓みたいなものを叩いて歩いてくるのが遠くから聞こえ、やがてまたその音が遠くへ消えてゆく。坊さんの寒修行だと親から教えられたことを思い出す。


とにもかくにも、2015年が始動した。今年もまた色々な”お役”が回って来そうだ。これも、一種の税金だと思って引き受けはするが、自分の好きなことが出来る第二の人生も残りがそう多くない。だから、自分のやりたいことを犠牲にしてまでやらなければならないようなことは引き受けない。この一線だけは守りたい。