「老いのデザイン」検証
雨の一日が明けて"光の春”が近いことを感じさせるような日差しの割には何とも冷たい風だ。あざぶの丘公園の池のまわりのユキヤナギ、まだ茶色っぽい枝葉の中にごま塩がかかったように、あちこちで一輪づつ米粒のような花が咲いている。返り咲きかフライングか知らないが、春の近いことを感じさせるシグナルだ。
7年前2008年のちょうど今頃に東郷町にある愛知国際病院の川原先生の「老いを楽しく生きる」と題する講演を聴いた。アジアの地域保健医療にボランティアとして携わって来られた先生の話は大変重みのあるものだった。この時期になると思い出して、クマさんの日記でも今までに2回取り上げて先生推奨の「老いのデザイン」に自分がどの程度近づけたのか検証していた。きょうは3回目の検証だ。
1.自己像を柔らかく変えてゆく
肩書き社会で生きてきた自分を肩書きなしで付き合ってゆく社会の人間に変えてゆく。
2.独立と依存のバランスを保つ
濡れ落ち葉にならない。妻に先立たれて困らないような準備をしておく。
3.居場所と居がい
趣味を広げること。語り合える仲間をもつ。
4. .人間関係の財産をつくる
1〜3を通じてのヒューマンネットワークを財産とする。
検証の度に及第点がもらえないのは2だ。ひとりになったら、その時はその時で何とかなるものだ。と云う気があって一人になった時の準備をする気は起らない。夫婦ともに元気でいるからという証だろう。これくらい楽観的に物事は考えた方がいいと思う。