クマの幸せ


朝から冷たい雨。寒の雨は陰鬱な感じがする。暗い、寒い、気がふさぐ。マイナスイメージしかない雨だ。


先日の「季節の花めぐり」、春を告げる黄色い花のロウバイやマンサクばかりがクローズアップされていたが、椿も園内のそこかしこで見受けられた。先生は椿と山茶花の簡単な見分け方を教えてくれた。椿は花が丸ごと落ちるが山茶花は花びらが個々に散る。



親しい仲間とわいわいがやがややるのも楽しいが、外に出るのもおっくうなこんな日に誰に束縛されることもなく、ひがな一日、本を読んだり、日頃放っておいた書類を整理したりするのもまた小さな幸せを感じるひと時でもある。


カミさんが図書館で借りてきて読んでいた本を拾い読み。聖路加病院院長の日野原重明先生の「生きかた上手」にこんなことが書いてあった。



はえてして自分の不幸には過敏なものです。小さなトゲが刺さったくらいのことであっても、自分の不幸となるとその10倍20倍にも痛みを感じます。不幸を実感するのはたやすいのです。では、不幸がなければ幸福なのかと言うと、決してそうではありません。誰しも幸福を望みますが、それを実感することにおいてはきわめて鈍感です。


日野原先生の言われる幸福と自分の感じる小さな幸せは、少々次元の違う幸福だと思うが、リタイヤーする前の生活と比べたら、束縛されるものなし、好きなことができる、こんな幸せなことないと思うが・・・・。


こんなことで幸せを感じる自分は余程オメデタイのか、それとも志が低いかナ、俺って。