前のめり禁物


北風の強い冬晴れ続きの週末だった。豊田の梅の名所、平芝公園の梅林。3月1日からの梅まつりのポスターが北風に吹きさらされているのを尻目に早咲きの種類の2.3本が遠目にもはっきりとわかるほどの勢いで咲いている。週末の午後といえ、この北風では公園の芝生で戯れる子供たちもまばらだ。


日曜日の朝、NHK「ラジオ朝一番」を半分居眠り状態で聞いていたのが「番組の途中ですが・・・」ではじまる臨時ニュースで我に返って目が覚めた。やっぱり、2人目もダメだったのだ。イスラム国の極悪非道の残忍な仕打ちに遭ったのだ。


海の向こうだけではない。地元名古屋では、名門大学の19歳女子学生が知人女性を殺害。かねて殺人に興味を持ち、犯行後にはツィッターに「ついにやった」と宣言。世の耳目を引く話で連日報道されている衝撃的な話だ。


正月気分で浮かれていたわけでもないが、月が変わったらとたんにおもちゃ箱をひっくりかえしたように衝撃的で特異な問題に直面した。しかし、突拍子もない事件に驚いて前のめりの議論をするのは禁物だ。テレビのワイドショーやネット空間には短絡的に事象をとらえて大騒ぎするのは慎まなければならないと思う。


具体的に云えば、前者では「テロに屈しない、人命最優先」とは云うけれど丸腰同然の自衛隊になにが出来るか。およそ10年前にイラクで拉致殺害された日本人の教訓が今回活かされず、またもやテロリストの交渉が他人頼みに終わっている。海外でも戦争の出来る国にして邦人救出ができるように・・・。後者で云えば、厳罰化や実名報道を・・・。とかだ。


熊さん八っぁん談義の知見では「飛んでもないことが起きたからと云ってあんまり前のめりしなさるな」と云うことくらいまでしか語ることができない。この先のことは世の”知恵者”と云われる方々の出番の方がよろしいようで・・・・。