おもてなしの心もいいけど・・・


立春が過ぎて三寒四温を繰り返しながら春に進行中のきょうこのごろ。けさは氷点下、日中は青空とはいえ風が冷たい。「寒」の領域に入ったようだ。気象状況が冬と春のせめぎ合いをしているように、庭の草花も同様に冬と春が混在の状態となった。


日陰で寒アヤメがひっそり咲いている一方、縁石や石積みのブロックが風よけになる花壇の片隅でクロッカスとムスカリがけさ今年のデビューを飾った。大気は三寒四温、地上では春咲くクロッカス、ムスカリと寒アヤメが入りまじり。冬と春のまだら模様が次第に春に収れんして行く。


季節の移ろいは日本の良さ。頭脳の移ろいは長寿大国日本の悩みの種。正常とボケのまだら模様が次第にボケに収れんして行くことだけは、どうにも止まらない。



日本の良さといえば、「おもてなしの心」が挙げられる。日本の「おもてなし文化」を世界に発信しようと、日本ならではのユニークな商品やサービスを発掘し、表彰するというイベントが5日に行われた。今回が1回目となる「おもてなしセレクション」は、世界に発信したい日本の商品やサービスを日本に在住経験がある外国人審査員らが選ぶもの。産経新聞デジタル版に載っていた。


今回は、13の商品やサービスが「金賞」に輝いた。老舗しょうゆ店が作った飛行機での持ち帰りにも便利な固形のしょうゆ「かめびし『ソイソルト』」や、「十二単(ひとえ)」をイメージし、異なる12の料理に最も合うと吟味された12種類のコメを風呂敷で包んだ八代目儀兵衛「米ギフト十二単シリーズ」などが選ばれた。これらの商品には「おもてなしセレクション」のロゴがつけられ、海外に向けた販売促進の支援も行われるという。



それもそうだけど、熊さん八ッぁんとしては、こちらのことを声高に云いたい。商品のラベルに印刷された注意書きは、字が小さすぎて読めない。「こちら側のどこからでも切れます」と書かれた小袋は、指先に力が入らずどこからも切れない。インスタントラーメンを鍋で茹でて、スープを入れようとしても袋がなかなか切れず焦った経験、若者にはわからんかな。    


年寄りにやさしい仕組みこそが、すべての人にやさしい仕組みのはずだが、社会はまだそうはなっていない。だれだって皆、必ず高齢者になるはずなのに。それとも、年寄りはおもてなしの対象外で招かざる客か? 年寄りはひがみっぽいから嫌われるのだ。