縁(えにし)


週末日曜は雨模様となったものの最高気温が10度を上回り暖かな日となった。週が明けたら暖かさに拍車がかかり、いっきに3月から4月の陽気に。農道の道端にオオイヌノフグリが咲き出した。この花が咲き出し、この暖かさになれば春の足音がぐんと引き寄せられた感じだ。オオイヌノフグリは日が当たると花びらを広げ日がかげると閉じる。


それにしても、このオオイヌノフグリとはひどい名前を付けられたものだ。ヘクソカズラママコノシリヌグイよりはまだましだが、春の訪れを感じさせるコバルトブルーの可愛らしい花にこんな名前とは・・・。もう少しマシな名前はないかとネット検索。あった、あった「星の瞳」だと。これを、本名にすればいいのに。



何年か前のNHK朝の連ドラ「だんだん」の主題歌「縁(えにし)の糸」竹内まりや 作詞作曲だ。「袖振り合うも多生の縁と古(いにしえ)からの伝えどおり この世で出逢う人とはすべて見えぬ糸でつながっている・・・・。           


何年か前読んだ堺屋太一箸の「高齢化大好機」に出てくる「地縁社会」「職縁社会」「やむを縁社会」を先月末から今月にかけて参加した色々な会合や行事とこの”縁”について色々と思いが巡った。

1月の最終日曜に開かれたガキ仲間の仲良しグループの新年会は昔からの「地縁社会」のつながり。2月第1月曜の昼の麻雀と夜の飲み会は会社同期入社者の「職縁社会」のつながり。生涯学習講座とグラウンドゴルフと麻雀は同好の士の集まり「好縁社会」のつながり。ボランティアの公民館管理グループと防犯活動のグループは「やむを縁」のつながりだ。



現役時代「職縁社会」にどっぷり浸かっていたが、リタイヤーとともに第2の人生をエンジョイするために「好縁社会」とのつながりに軸足が移った。それと並行して「やむを縁」にも軸足を運ぶようになった。「やむを縁」とは自分なりに解釈するとこうだ。


今住んでいる新興住宅地では、よそ者の集まりであり、プライバシーのことがうるさい。高齢化が進むに連れて公的な介護などとは別に日常の些細なことでも互いに助け合えば不自由が解消するというケースが多々ある。”ひきこもり”防止策でもある。それには平生の付き合いだ。                                            


当初は”やむをえず”の積もりでも入っても、あとは本人の気の持ち方で「好縁社会」にもなるし「やむを縁」にもなる”縁”の場がある。他人から言われて「入らされる」という気持ちをもっていたら「やむを縁」になるだろう。「入ってやろう」という気持をもっていたら「好縁社会」の一員になるだろう。