ワシモ族


菜種梅雨の中休みといった状況なのか、久しぶりに晴れ間が広がった。


ロウバイ水仙、梅、桜。季節が逆戻りしたかのような陽気のなかでも、咲いては散り行く花が時の移ろいを教えてくれる。その移ろいが忙しいこの時節、毎朝自宅の庭できょうは花木にどんな変化があったか観察するのが楽しみだ。やせた土地に手入れもしてない花木が今年もちゃんと花をつけるだろうか、去年よりたくさん花をつけるだろうかと、やるべきことをしないで結果だけを求めるムシのいい話だが。


蕾が膨らみ、花が咲く兆しが見えればヤレヤレとうれしくなる。花が咲いたときより数倍うれしい。花が咲いてしまえば、ウチのものより美しく立派な花がそこかしこにある。それを眺めればいい。



春先に野山や庭で見かける花にはロウバイ、マンサク、サンシュユなどなぜか黄色が多い。桜が散ったこの時季、なぜかわが庭には白い色の花木が目につく。先週末あたりから、ドウダンツツジの小さな白い壺型の花が咲き出した。ジャーマンアイリスが何株もあり、赤、青、黄、白などの花が咲く。その内の白だけがきのう咲いていた。


ライラックも白い花の咲く木と紫の花の木があって、白の方だけが咲き出した。ライラックにせよ、ジャーマンアイリスにせよ白い花だけが先に咲く。毎年観察している訳でもないのでよくわからないが、偶々そうなっただけか、何か理由があるのか?



早朝、ラジオを聴いていたら「ワシモ族にならないための十ヶ条」とか、ナントかとやっていた。はじめのうち何のことやらわからなかった。「濡れ落ち葉」とか「粗大ゴミ」とか言われた時代にこの「ワシモ族」も同義語で流行ったそうだ。     


それは、知らなかった。妻が出かけようとすると夫が「わしも」といっていっしょになってついて行く。ワシは「ワシモ族」でなく「ワシハ族」でありたい。

※このネタ、以前別のラジオ局の放送でも聞いた記憶があり、その際クマさんの日記にもカキコしたかもしれない。