ユニークなシニアライフ


お昼頃から雨。花の雨と云ったところではない。花は散って冷たい雨だ。四つ池の南面の土手では、葉桜状態のソメイヨシノと遅咲きのヤマザクラや八重桜がまだ咲いている。紅葉の三段紅葉をもじって、桜の三段模様といったところか。


ウォーキングコースの雑木林の入り口あたりに、毎年今頃になると秋でもないのに葉が赤くなる高さ1mから2mくらいの木が数本あって目を楽しませてくれる。アメリハナズオウだ。今年も健在だ。




きょう、運よくこの木を植えている地主さんから話を聞くことができた。このアメリハナズオウ、葉を観賞する園芸品種で、今の季節は赤い葉だが、夏には暗紫色から紫っぽい緑に変わるそうだ。最初、1本植えただけで、花が咲き実が落ちて、このように増えた。確かに、高さ数十cmのも数えたら30本近くある。



多治見の仲間のブログの常連で埼玉県在住のK君。ユニークなシニアライフを送っている。リタイヤー後埼玉県のいきがい大学美術工芸科で絵画を学び、卒業後紙芝居劇団を結成し9人の仲間と幼稚園や老人施設での公演をしている。


そんな彼が先だって東京の共立講堂で開かれた日経新聞主催のシニアライフセミナーのパネルディスカッション、そのパネリストの一人として出演した。その時の要旨を掲載した新聞がメールで送られてきた。




ディスカッションの最後に司会の元NHKアナウンサー山根基世氏が4人のパネリストに充実したシニアライフを送るためのアドバイスを求めていた。K君は特に男性はまず兜を脱いで集団の中に入り込むこと。思っているだけではどうにもならない、まず行動。などと述べていた。


「兜を脱ぐ」の本来の意味は「降参する」といったところだが、彼の云わんとしている意味は「肩書きを捨てる」だろう。現役時代にあれだけ生き生きとしていた人間がリタイヤー後は淋しい人生を送っているというケースが昔の上司や同僚の中にもしばしば見受けられる。その原因の大半は兜であり肩書きであろう。K君、現役時代に幾多の修羅場をくぐってきたことが”こやし”になって今のシニアライフがあるといえよう。