雲の上の人達の資質


「春の雨は一雨ごとに暖かくなる」昔からの言い伝えを証明するかのように、今朝がた降った雨も上がり昼頃からは青空。そして本来の日差しが戻った。日陰が恋しくなるような日差しだ。きょうの日記の写真はおとといのものばかりだが、家庭菜園の中での”白物被写体”。きょうの日差しに似合う”白”ばかりだ。


売れ残って、種取り要員にまわされたダイコンの白い花。中学の理科の時間、メンデルの遺伝の法則を思い出させるエンドウの花。♪ 花が女か 男が蝶か 蝶のくちづけうけながら・・・・森進一のヒット曲「花と蝶」が思い出される白い蝶。万物のいのちが春雨で潤った。さぁ、これからが活動のときだ。


医師とか裁判官といえば、我々庶民からみれば人の生殺与奪権を握った雲の上の存在だ。そんな彼らの職業倫理感というか、使命感が一体どうなっているのだと首をかしげたくなるようなニュースがメディアを賑わしている。


川崎の私立医大病院で重大な不正が発覚した。精神科医11人が重度の患者の強制的入院の可否を判定する「精神保健指定医」の資格を取得するために、自分では診察してないのに診察したかのように偽ったレポートを提出していたという。


先日の福井地裁の原発再稼働差し止め仮処分決定については、クマさんの偏見があるかもしれないが、ちと首をかしげたくなる。福島第1原発事故の教訓をもとに原子力工学の専門家たちが積み上げてきた科学的議論そのものを否定して、裁判官の「脱原発」という政治信条にもとづいた判断に過ぎない。としか考えられない。



弁護士をしている多治見の友人M君。彼は昨年前代未聞の裁判長を告訴し、国家賠償裁判をおこした。先日もメールでこんなことを云っていた。大体(よろしくない)裁判官は、法廷で高い所に座って偉そうなことを云っているだけ。弁護士は、みな裁判長に嫌われると困るから要領よくペコペコとコメツキバッタになったり、もみ手ですり寄ることになる、と。


雲の上の人たちがいる雲は本来手の届かないような高いところにあるはずなのに、近頃どうも上にいる人たちの資質が落ちて雲が低くなってしまったようだ。なんてたって、人の生殺与奪を握っている人たちなんだ。その覚悟が足りんじゃないかな。名医、名裁判官でなくてもいい。誠実な医師、裁判官であってほしい。