好煙権?


よく降った雨もあがり久しぶりに気持ちのいい青空。週間天気予報から傘マークが消えた。それを見るだけでも気分が晴れやかになる。豊田・猿投山山麓一帯は桃畑や梨畑が多い。低い木で白い花が広がっている。桜の花に似ている。これが、梨の花らしい。調べると、桜も梨もバラ科。どうりで・・・。


瀬戸の親せきで不幸があり、近親者だけでの通夜に参列。控室で故人を偲んでの話をしているとき、何度も出入りする知人がいた。体の調子でも悪いかと思い尋ねたらタバコを吸いに行っていたようだ。ことほどさように、最近は禁煙キャンペーンが広がっている。愛煙家はタバコを吸うのに肩身の思いをしているようだ。


一方で、先日テレビでチラッと見ただけだったがパリではタバコのポイ捨てがあまりにも多く問題になっているようだ。昨秋欧州旅行したときにも感じたことだが、各都市で若者、とりわけ女性の喫煙者が多いのが意外だった。



タバコの煙が健康を害するから嫌煙権があって当然だし、吸う方は他人に迷惑をかけないよう配慮することは当然である。喫煙が法律で禁じられていない以上は、健康のことは自己責任で他人に迷惑がかからないようタバコを吸う好煙権もあってしかるべきだという運動が、何でも権利を主張する連中から起こって来ないのが不思議だ。世の愛煙家が好煙権を主張し喫煙所を片隅に追いやらないでもっと便利な場所に設けよなどという運動を起こしてもよさそうなものだが。


そういう運動が起きないということは、そんなことをしたら国賊呼ばわりされるからとして動けないでいる連中か、それとも本当はやめたいと思っているが意志が弱くてやめられないでいる連中だろう。結局は、好煙権を主張する運動を起こしてまでタバコを吸いたいと思っている連中は大した数ではないのではないのではなかろうか。日陰の子のような扱いを受けながら吸っているならやめればいいのに。


通夜のお経の間、そんなことが頭の中をめぐっていた。