新幹線金沢開業フィーバーの陰で


♪ 夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る  早いもので、1年の三分の一がもう過ぎてきょう5月2日は八十八夜。立春から数えて88日になる。朝から気持ちの良い五月晴れ。ちょっと、知ったかぶりをするようだが、2,3年前の「クマさんの日記」にカキコした記憶だ。                                               


この「五月晴れ」本来は梅雨の合間の晴れのことを云うようだが、間違った使い方が定着してしまって、5月の晴れた空のことをいうのにも使うようになったらしい。きょうの朝日の天声人語でも「きょうはほぼ全国で、五月晴れになるという」こんな表現があった。いくら、”誤報”が得意の朝日でも天下の朝日だ。五月晴れの”誤用”ではなく社会に定着した”常用”として使っているだろう。


きのうは名古屋に出張して朝の10時から12時間に及ぶ麻雀と飲み会で日記は休んでしまった。



まずは好天続きの大型連休。3月に金沢延伸開業の北陸新幹線の金沢フィーバーが連日テレビで報じられている。駅のコインロッカーの数が少ない。駅でゴミ箱が見当たらないなどなどだ。きょうの産経デジタル版で金沢延伸開業の大フィーバーの陰で苦戦する在来線のことを伝えていた。


この記事で初めて知った。金沢延伸開業に伴ってJR東、JR西から「並行在来線」は経営分離されたのだ。官民共同出資の第三セクター会社「えちごトキめき鉄道」(新潟県上越市)、「いしかわ鉄道」、「とやま鉄道」、「しなの鉄道」の4社が生まれた。


各社それぞれに地域の足として奮闘中のようだ。地方の人口減少に直面し、経営は楽ではないが、あの手この手で集客を図っている。リピーター獲得にイベントを企画したり、JR九州の観光列車ななつ星のデザイナー水戸岡氏デザインの観光列車を導入したりしている。



見方によっては、JR東とJR西のいいとこ取りのような気がする。地方自治体に基金を出させ在来線という「子」を持参金付で里子に出したようなものだ。JR東、西の路線の一部のままだったら運賃値上げも出来ないが、別会社だったら運賃値上げも容易にできる。(運賃値上げと客離れの悪循環という危険もはらんでいるが・・・・)


華やかな新幹線延伸開業フィーバーが光の部分とすれば、「在来線」という陰の部分に未来はあるだろうか。