人生レース


久方ぶりの雨。連休中でがっかりの人が多いだろうが、クマさんにとってはけっこうなお湿りだ。野良仕事、水遣りからの解放だ。われらサンデー毎日族は、連休中のこんなときにこそ、身近にある景色を改めてゆっくり見直してみるのも一興ではないだろうか。”ディスカバー足下”だ。



四つ池の東南角の一角の小公園に小さな池があり、木道が敷かれている。文字通り我が家の足下の感じだ。普段は、水が干上がっていることが多い。水があっても汚い水だ。足下にあるだけに見向きもしないで過ごしている。きのう覗いたらカキツバタが咲いている。そして、黄色いジャーマンアイリスが咲いているのではないか。それこそ、”ディスカバー足下”だった。


カキツバタとアヤメの見分け方をネットで調べた。カキツバタは花弁に白い模様があり、アヤメは花弁に網目状の模様がある。カキツバタに間違いなしだ。



ウチではパソコンの部屋はストーブを使っている。 毎年GW明けに片づけている。今年もその時期が来た。ストーブのタンクに灯油がまだ半分くらい入っている。できれば、ストーブのタンクにも買い置きのポリタンクの中にも灯油は残さずに物置にしまいたい。ゴールが何メートル先にあるかわからずに競走するようなものでペース配分がまったくわからないのだ。たかが灯油の話だと思うことなかれ、これが人生の縮図ではないだろうか。



サラリーマン人生は大体ゴールの年齢が決まっているからそれに合わせて人生設計が立てられる。第二の人生はゴールが決まっていない。第二の人生でやりたいことをやって誰にも迷惑をかけずにコロッと行けば理想だが、なかなかそうは行くまい。 ポリタンクに買い置きしておいた灯油を季節の変わり目に合わせてちょうど全部使い切ることは至難のワザだ。


何といっても厄介なのは、第二の人生レースは何m競走かわからない。途中から障害物競走になるかもしれない。長距離走に備えてチマチマと走っていてはレースが楽しくない。そうかといって自由な時間ができたからといって笛や太鼓でドンチャンドンチャンやっていたら灯油が底をついてしまう。第二の人生の灯油はストーブの灯油と違って買い足しがきかないのが難点だ。