高齢者の移住


ゆうべからけさにかけては梅雨入りを証明するかのように本格的な降り方だった。おかげで、グラウンドゴルフは中止。室内ゲームに勝負の場所が代わった。お昼前には上がったがうっとおしい梅雨空だ。


雨上がりの庭には、花の終わった後、もこもことした花穂が煙状になって見えるスモークツリーの存在感が目立つようになってきた。そんな中、雨の間どこに避難していたのか、アゲハチョウがエサを求めて飛び交う姿が・・・。賭場の雰囲気もいいが、やっぱりチョウが花から花へと飛び交う風景の方が心が落ち着く。



「毎度お騒がせの・・・・」廃品回収の呼び込みではない。有識者でつくる日本創生会議のことだ。去年は全国の「消滅可能性都市」を挙げて各地に衝撃を与えた。今回は介護施設の不足が進んでいる東京圏から高齢者の移住先のの候補地を挙げている。函館、弘前、金沢、別府、長崎などが候補地のようだ。


いかにも机上の空論で高齢者が”物”扱いされている感じだ。こちらの箱は一杯になったからあちらの箱に詰めようと云った感じだ。施設が空いてるからって縁もゆかりもない町には行きたくない。生身の人間なんだと云いたい人はたくさんいるだろう。自分のまわりでもこのような親の遠距離介護している人を何人も知っている。



今回の創生会議の提言は実に深刻だと思う。だからと云って地方移住だと決めてかかることだけで解決できる問題ではないだろう。住み慣れた地域で、ケアを受けつつ暮らすのが基本ではないだろうか。