夏至


降ったり、照ったり、曇ったりとまるで北陸の冬の天気のように目まぐるしく変わる梅雨空の週末だった。週が明けてきょう22日は二十四節気夏至。この日を過ぎると本格的な夏が始まると云われる。ウォーキングをしていても、やはり季節の移ろいを感じる風物が次々と目に飛び込んでくる。


夏を象徴するかのような南国的な赤い花のノウゼンカズラが四方八方につるを伸ばしている。一口に赤と云っても真紅もあれば橙もある。写真は橙の方だ。ついこの間まで白い花が咲いていたと思ったら、もうイガが出来上がりつつある栗だ。



けさのラジオで云っていた。1年中で一番昼が長く夜が短い日を慣習的に夏至と呼ぶが、正確にいうと日の出が最も早い日は夏至の1週間前頃であり、日の入りが最も遅い日は夏至の1週間後頃である。と。へぇ〜、それは知らなかった。


夏至」というと、これから蒸し暑い夏になるとか、せっかく長くなった日照時間がこれからだんだん短くなって行くとかどちらかといえばマイナスイメージを持つのはクマさんだけではないと思う。かなり多くの人がそうだと思うだろう。気象条件がそうした考えにさせて行くということだろう。



去年の秋受講した生涯学習講座の「スエーデン」で先生はこんなことを云っていた。国土の南の方に位置するストックホルムでさえ冬至直前には3時前に日が沈んでしまう。そんな暗くて長い冬があるからこそ、スウェーデンの人達は夏を存分に楽しむ。


その集大成ともいえるお祭りが「夏至祭」だ。国民にとってはクリスマスに次いで大事な行事だ。もともとは宗教行事だったものが、今では国民的行事になっているという。北欧の気象条件があるからこそ、北欧の人にとっての「夏至」は国民総プラスイメージに働いているということだろう。



夏至祭」といえば、日本でも宗教行事であるのだ。けさのローカルニュースでやっていた。夫婦岩で知られる伊勢二見の二見興玉(ふたみおきたま)神社で、日の出に合わせてみそぎをする夏至祭があった。男岩と女岩の間に見える富士山から太陽が昇り、全国各地から集まった約200人が海の中で東の空に向かい手を合わせた。と。


地球の北半球のそれぞれの国でそれぞれの人々が(南半球は冬至になると思う)それぞれの思いで迎えたきょうの夏至。この狭い日本で火山は爆発するは、豪雨に見舞われるは、ダウンバーストとやらの突風に見舞われるやら天変地異が頻発しているというのに、ここみよしでは、そんな呑気なことが云っておられるこの格差。みよしは住みやすい都市ランキングトップ10常連組だけのことはある。