郷に入らば郷に従え


朝から断続的に降り続く雨。歓迎すべき梅雨らしい日だ。朝の内にこの日記を仕上げて、あとは庭や畑に気兼ねなく麻雀三昧。                                               


梅の木を植えて10年以上、今年はじめて実がなった。雨と梅の実を組み合わせて、「梅雨」を写真で表現しようともくろんでいたが、タイミングが合わないうちに実が黄色くなって落ちてしまった。扇子を持たない男のセンスでは、これくらいの写真しか撮れなかった。傘と紫陽花と黄色くなって落果した梅の三点セットの「梅雨」。




トヨタの米国人の女性役員が、麻薬成分を含む錠剤を不正に輸入したとして逮捕された。このニュースに接して、以前にもカキコしたことがあるが、豊田に住んでいたころの隣家のお嬢さんの体験談を思い出した。彼女、10年ほど前に国際結婚して現在米フロリダ州に住んでいる。小学校低学年を頭にふたりの子持ち。             




我が家の娘たちと幼友達で1.2年に一度里帰りしたときには、いつも我が家に立ち寄る。いつぞや、こんな話をして憤慨していた。ガソリンスタンドで燃料を入れ、わずかな時間だと思い子供を車に残して、フロントに精算に行った。子どもを独りにすればただちに虐待とみなされ、通報されるというのだ。「郷に入らば郷に従え」といっても、納得が行かない面持ちだった。


トヨタの女性役員は「膝の痛みをやわらげるためだった」と話しているようだが、日本の法律に触れているのは間違いないようだ。うっかりミスでは済むまい。国によるルールや文化の違いを認め合い、従う。グローバル企業のトヨタなら、その重要性は先刻承知のはずだ。”女性の活躍”の象徴とするために、彼女の過去の輝かしい職歴に目がくらんでガードが甘くなってしまったのだろうか。