親孝行


けさの朝日新聞天声人語が語っていた。テレビの気象予報士が七夕の短冊に「青空が見たい」と書いていた。と。そういえば、今月に入って1週間以上経つのにみよしでも一度も青空を見てない。気象衛星が新型になって精度が上がったと云うけれど、われらは青空を連れてくる気象衛星の出現が待ち遠しい。


そんな衛星を待っていてもいつになることやら・・・。いつ降り出してもおかしくない梅雨空の下、久しぶりのご近所さんフルメンバーでの朝のウォーキング。ラジオ深夜便できょう8日の誕生日の花がグラジオラスだと聞いたので、それを探しながらのウォーキングだ。


時季が時季だけに気をつけてみるとあるものだ。庭や畑に長い穂先に、上から下までズラッと花を咲かせている。ここにアップされているのは3色だけだが、実に多彩だ。どれもこれもけばけばしい色が多く自分の好みではないなぁ。




多治見で整体師をしている友人から携帯が入った。「腰は大丈夫か、いつでも来いよ」と。そういえば、5月に仲良しクラブで東京へバス旅行に行った際調子がよくないからその内行くから頼むよと話して、それっきり忘れていたのだ。苦労人の彼がこんなことまで覚えていて電話してくれたのだ。


彼の母親は女手一つで二人の息子を育て彼の兄と同居していた。歳を取って床につくことが多くなり入院してからも毎日のように母親の元に通いマッサージをしたという。残された時間が少ないとわかったある日、母親は今まで充分やってもらったからもういい。マッサージしてもらって幸せだった。といい、一緒にいた彼の息子にお前も親孝行しなよ。と云ったという。そして、次の日に亡くなったという。




彼は付け加えた。この仕事をしていたおかげで親孝行ができた。母親はもちろん、人から喜んでもらえる仕事に就けたことは何より幸せだ。さらに、母親は亡くなる直前に、親孝行のことを息子に話をしてくれた。ありがたいことだった。


「親孝行したい時には親はなし」両親を亡くして40年以上経っている自分には心に痛い話だった。彼は中学を卒業して働きながら定時制高校に通い、苦労の末整体師の資格を取り今開業している。苦労人の話だけに含蓄のある話だ。この仲良しクラブでは社長も元大学教授もチャンやらクンやら呼び捨てだが、彼だけは「先生」と呼ばれている。